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京都府京都市 皇室の菩提寺・御寺 泉涌寺 日本最大級の涅槃図を仏殿にて2025年3月11~16日まで公開!
泉涌寺大涅槃図を掲げる様子
泉涌寺(京都市東山区)では、お釈迦様の入滅日に行う法要、涅槃会を3月14日より16日まで、泉涌寺仏殿にて毎年行っています。お釈迦様が沙羅双樹の木の下で、信者たちに囲まれて静かに旅立たれた様子を経典に基づき描いたのが「涅槃図」。泉涌寺の大涅槃図は縦15.1㍍×横7.3㍍、重さ150㎏あり日本最大級の大きさです。江戸中期の浄土宗僧侶で多くの優れた画を描いた明誉古礀(みょうよこかん・1653~1717)により奉納されました。
堂内高く、天を仰ぐように「コ」の字に掲げる巨大涅槃図。
コの字型に掛ける泉涌寺の大涅槃図
頭上には月や雲、下に伏す動物たち、眼前に横たわるお釈迦さま、そして周囲の菩薩・諸天や弟子達、悲しむ人々は私達と同じくらいの大きさで描かれており、それにより私達自身もこの画と一体となり、涅槃の場に立ち会う臨場感に包まれます。
泉涌寺では、涅槃会に先駆け、3月11日(火)より仏殿にてこの大涅槃図を公開します。
江戸中期の浄土宗僧侶、明誉古礀により描かれた
涅槃図を納めた明誉古礀は、お釈迦様の信仰篤く、泉涌寺開山俊芿律師の弟子である湛海律師により安貞2年(1228)宋朝より請来された、お釈迦様の聖遺物である仏牙舎利にも深い思慕をお持ちでした。涅槃図の裏面には、『泉涌寺の常楽会では仏殿に大涅槃図と共に仏牙舎利をお祀りし、常楽会に参集し僧俗を問わずこれらを拝すことで、お釈迦様と御縁を結んでほしい』とし、古礀が寄進したことを伝える泉涌寺長老の裏書きがあります。
泉涌寺ではその意を受け、3月15日(土)には特別に仏牙舎利をお祀りし、法要(常楽会)を行います。公開期間の11~16日は涅槃会限定の御朱印を、14~16日は花御供をともに数量限定で授与いたしております。日本最大ともされる涅槃図の年に一度の公開です。この機会に是非ご参拝ください。
実施概要
涅槃図の一般公開期間:2025年3月11日(火)~16日(日)
場所:仏殿
法要(常楽会):3月15日(土)10時~12時・13時~14時半頃
*特別に仏牙舎利を仏殿にお祀りし法要を行います。
堂内にてご参列頂けます。
*伽藍拝観料(大人500円・小中生300円)が必要となります。
*拝観受付は、9時から16時30分まで。
<関連イベント・行事>
月輪未生流献花展 3月9日~15日
大涅槃図絵解き・朝粥 3月14日・16日 午前8時~
*お席に限りがございます。ホームページよりお申し込みください。
https://mitera.org/archives/news/202503nehanzu
涅槃そば販売 3月14日~16日
涅槃会御 朱印 3/11~16
花御供 3/14~16
総本山 御寺泉涌寺
URL: https://mitera.org
アクセス:JR・近鉄・地下鉄「京都駅」下車タクシーで約10分
JR奈良線・京阪電車「東福寺駅」下車徒歩20分
阪神高速「鴨川西出口」より車で約10分
住所:〒605-0977京都市東山区泉涌寺山内町27
TEL: 075-561-1551
拝観時間: 9時~17時 ※拝観受付は閉門30分前迄
伽藍拝観:500円(小中学生300円)仏殿・楊貴妃観音堂・宝物館(心照殿)等
特別拝観:500円(保護者同伴の小学生以下無料)御座所・御座所庭園
※行事により一部施設が拝観できない日や時間がございます。